通勤時間が5時間30分の長時間になって思うこと①

1年ほど前から通勤時間5時間30分の生活をしている。以前は職場から徒歩10分のところに住んでいたのだが、結婚したことで奥さんの地元の近くに引っ越すことに決めたのだ。

特にリモートで働いているわけでなく、私は普通に週5日くらい働いている会社員である。

 

1日24時間の中で通勤にかける時間がいっきに5時間20分増えたのである。

 

朝は早い、5時におきて6時前に家をでる。職場に着くのは8時20分、全力で働いて定時の18時で上がっても家に着くのは21時。次の朝までに与えられた時間は8時間。その間に奥さんと話したり食事したりお風呂に入ったり寝たりする。この時点でどうも計算が合わなくなってくるのだ。そして次の朝はまた5時からスケジュールが始まる。

仕事は大好きなのだが、激務の中で、この選択したことを帰りの電車の中で幾度となく後悔したことか。自分で決めたことなのだけど、「フェアじゃない」と何度も呟いたり、虫の居所が悪い時が多くなった。

 

人に「会社員が通勤時間にかけられる長さは?」と聞かれたら間違えなく5時間30分以内と答えるだろう。それ以上だと1日24時間のスケジュールが破綻するし、発狂して大切なものを見失うと思う。

幸運にも、予算的に都合がつき、仕事の繁忙期に職場の近くで緊急用のワンルームをCHF500で借りることができたので、仕事で力尽きた時はそこに寝泊りした。平均すると週に2泊はしたと思う。この辺りはホテルのドミトリーでも1泊CHF60くらいするので予約しなくても良い、ゆっくり休めると考えれば最安値だろう。

これがなければ早い時期にギブアップしていたと思う。

 

通勤時間を短くしたら、こんなに素晴らしくなったというブログはよく目にするし、素晴らしいのは十分わかる。

 

通勤時間が330倍になってどうなったか。

 

それは、時間の使い方が完全に変わった。

そして、人生はあっという間に終わるという思いがさらに強くなった。

 

ということである。